六神丸（読み）ろくしんがん

精選版 日本国語大辞典

ろくしん‐がん ‥グヮン【六神丸】

〘名〙 漢方薬の一つ。麝香・牛黄・熊胆・蟾酥(せんそ)・沈香・人参などを混ぜ合わせて作ったもの。鎮痛・解毒剤として腹痛などに用いられるほか、強心剤としても古くから珍重されている。

※暗夜行路（1921‐37）〈志賀直哉〉四「六神丸を定量の倍ほど呑んだら」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ろくしん‐がん〔‐グワン〕【六神丸】

漢方で、麝香じゃこう・牛黄ごおう・熊胆ゆうたん・蟾酥せんそ・薬用人参にんじん・沈香じんこうなどを調合した丸薬。心臓病・高血圧などに用いる。

出典　小学館

百科事典マイペディア

六神丸【ろくしんがん】

漢方薬。中国に古来より記載されている処方名。内容的には多種多様で，牛黄(ごおう)，麝香(じゃこう)，蟾酥(せんそ)，沈香(じんこう)，人参(にんじん)などを混和して丸剤としたもの。強心に用いるほか，下痢，腹痛などに適用。
→関連項目漢方薬｜蟾酥

出典　株式会社平凡社