六条斎院物語合(読み)ろくじょうさいいんものがたりあわせ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六条斎院物語合」の意味・わかりやすい解説

六条斎院物語合
ろくじょうさいいんものがたりあわせ

平安時代中期の歌合後朱雀天皇の皇女ばい子内親王賀茂斎院で催した歌合のうち,天喜3 (1055) 年5月3日に行われた物語題歌合。 20巻本『類聚歌合』巻八所収。藤原道長時代の物語の流行と,藤原頼通 (内親王の外祖父) 時代の歌合の流行とを結合した歌合といわれる。『堤中納言物語』中の一編『逢坂越えぬ権中納言』の作者を「小式部」と記している点で,文学史上の価値が大きい。

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