六指(読み)むさし

精選版 日本国語大辞典 「六指」の意味・読み・例文・類語

む‐さし【六指】

〘名〙
遊戯一種盤上に数本の線を引き、六個の石をこれに沿って進めたりもどしたりして、勝負を争うもの。
※俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)唐何第六「きれぎれに成ぬることの哀にて むさしをさすとみゆるなりけり」
③ 遊戯の一種。小児が、地面大路小路の形を描き、銭を投げて勝負を争うもの。〔物類称呼(1775)〕

むつ‐ゆび【六指】

〘名〙 手や足の指が六本あること。また、その人。むつおよび。
※俳諧・鷹筑波(1638)二「廿二と聞おどろきにけり 六ゆびを手足にもちし生付(むまれつき)〈可勝〉」

むつ‐および【六指】

※十巻本和名抄(934頃)二「駢拇 荘子云駢拇枝指〈駢音薄堅反 駢拇世間云无豆於与非〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「六指」の意味・読み・例文・類語

む‐さし【六指】

遊戯の一。二人が、縦横各9本の線を引いた盤上に、各3個の石を持って線上を進退させ、早く決勝線自分の石を並べたものを勝ちとする。
十六六指じゅうろくむさし」に同じ。
遊戯の一。地上に大路・小路を描き、銭を投げて勝負する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android