六十里越(新潟・福島県境)(読み)ろくじゅうりごえ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

六十里越(新潟・福島県境)
ろくじゅうりごえ

新潟県魚沼市(うおぬまし)と福島県南会津(みなみあいづ)郡只見町(ただみまち)の境にある旧南会津街道峠越えで、八十里越とともに会津南山御蔵入(あいづみなみやまおくらいり)通りの要衝であった。三国(みくに)街道の堀之内(ほりのうち)宿から小出(こいで)を通り、大白川(おおしらかわ)関所宿を経て六十里峠越えで只見川上流の田子倉(たごくら)に出る文字どおりの険しい山越えであった。現在は、JR只見線が通じ、これと並走して国道252号が通り、越後(えちご)と会津若松との最短交通路になっている。沿線には田子倉ダムの景勝地がある。

[山崎久雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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