普及版 字通 「六(漢字)」の読み・字形・画数・意味
六
常用漢字 4画
[字訓] むつ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 仮借
小さな幕舎の形。(りく)・陸はその形に従い、陸は神の陟降する前にその幕舎を作り、これを迎える意。その音を仮借して数の六に用いる。〔説文〕十四下に「易の數、陰は六に變じ、に正し。入に從ひ、に從ふ」と易の数理によって説くが、卜文・金文の字形は幕舎の象。篆文の字形は戦国期末の竹簡にみえるが、字の初形ではない。
[訓義]
1. むつ、数の六。
2. むたび。
3. 易の陰爻。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕六 ムツ
[声系]
・陸の従うところは六を重ねた形で、幕舎の相連なるところ。陵の字形にもその形を含んでいる。
[語系]
六・・陸liukは同声。陵lingも声義が近い。陸・陵は山の高地に設けた聖地で、神梯の前に設けて神を迎えるところ。六はその幕舎の象とみられる。
[熟語]
六彝▶・六一▶・六▶・六姻▶・六羽▶・六花▶・六駕▶・六街▶・六骸▶・六学▶・六気▶・六紀▶・六驥▶・六義▶・六極▶・六軍▶・六経▶・六▶・六計▶・六芸▶・六言▶・六候▶・六爻▶・六合▶・六国▶・六根▶・六鑿▶・六矢▶・六師▶・六詩▶・六▶・六耳▶・六時▶・六祝▶・六出▶・六書▶・六情▶・六親▶・六尺▶・六秩▶・六徴▶・六朝▶・六丁▶・六▶・六馬▶・六博▶・六漠▶・六轡▶・六腑▶・六柄▶・六夢▶・六欲▶・六律▶・六竜▶・六礼▶・六▶・六和▶
[下接語]
一六・九六・初六・上六・丈六・蔵六・地六・二六・陽六
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報