公園デビュー(読み)コウエンデビュー

デジタル大辞泉 「公園デビュー」の意味・読み・例文・類語

こうえん‐デビュー〔コウヱン‐〕【公園デビュー】

俗に、母親子供近所公園などに行き、地域母子でつくられるコミュニティーに初めて参加すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「公園デビュー」の意味・わかりやすい解説

公園デビュー【こうえんデビュー】

母親が幼い子どもを連れて,初めて家の近所の公園へ行くこと。マンションやアパートなどの集合住宅に住み,核家族で,近所には適当な遊び場が公園しかなく,平日は夫の帰りが遅いなど,似通った境遇の母子が公園に集まり,自然発生的になかよしグループの輪ができる。こうしたグループは,いったん輪ができると非常に排他的になり,新参者をたやすく受け入れない傾向がある。こうしたことから,公園を母と子の社交界ととらえ,そこに初めて出て行くことを〈デビュー〉と表現したもの。 育児書や雑誌などの影響で,子どもを外で遊ばせたり,友だちをつくったりするためには,公園へ行き,楽しげな母親集団に仲間入りしなくてはと,義務のように思いこむ母親も少なくない。こうした母親は,デビューに失敗しうまく輪に入れないと,仲間はずれになっているという疎外感を強く受けることになる。その結果,自分たちを受け入れてくれそうな集団を探して,いろいろな公園を転々と歩く母子もいる。→母原病

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android