公債漸減主義(読み)こうさいぜんげんしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の公債漸減主義の言及

【国債】より

…しかし,まず資金の撒布を行い後に公開市場操作で吸収し,景気回復とともに起債を減じるという高橋の意図は,戦火の拡大とファシズム化の進展のなかで挫折する。36年馬場鍈一蔵相は公債漸減主義の放棄を宣言し,翌年日華事変が勃発する。以後,日中戦争期(1937‐41)の臨軍費収入に占める公債・借入金は87%,約209億円,太平洋戦争期(1942‐45)には58%,約862億円に達した。…

※「公債漸減主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」