八木山(読み)やぎやま

日本歴史地名大系 「八木山」の解説

八木山
やぎやま

仙台市西部にある丘陵地。仙台城跡のある青葉あおば山とは、たつくち峡谷によって隔てられている。標高七〇―一〇〇メートル程度。その地層には青葉山と同様、良質の亜炭層が含まれ、五〇〇万年前の第三紀層鮮新世の亜炭層とともに掘出される埋木の原木は、江戸時代後期以降に仙台の名産品となった埋木細工をうみ出した。もとは越路こえじ山といわれ、江戸時代には仙台藩士の共有財産であったが、明治初年に国有財産となり、大正期に豪商八木久兵衛の所有となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報