八坂神社跡(読み)やさかじんじやあと

日本歴史地名大系 「八坂神社跡」の解説

八坂神社跡
やさかじんじやあと

[現在地名]前橋市本町一丁目

前橋城下町の連雀頭木嶋助右衛門の屋敷内にあった社で、牛頭天王ともよばれ、六月一八日を中心とする祭礼は総町の祭として賑い、「祇園」とよばれた。「直泰夜話」は「前橋連雀町木島助右衛門は前橋にて町人の始也と申伝ふ(中略)助右衛門宅に牛頭天王の御輿有之守護仕候是は市神の由也、前橋六月の祭礼を祇園と申は右天王の祭り故也」とあり、助右衛門が連雀頭になった時に、自分の屋敷内に勧請したという。明治二四年(一八九一)発行の「前橋繁昌記」は勧請を文明年中(一四六九―八七)、明治三一年発行の「前橋案内」は天正一三年(一五八五)の勧請とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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