八千草薫(読み)ヤチグサカオル

デジタル大辞泉 「八千草薫」の意味・読み・例文・類語

やちぐさ‐かおる〔‐かをる〕【八千草薫】

[1931~2019]女優大阪の生まれ。本名、谷口瞳。夫は映画監督谷口千吉宝塚歌劇団を経て映画界に進出すると、「宮本武蔵」「蝶々夫人」などに出演し幅広い人気を獲得。後年舞台テレビドラマでも活躍した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八千草薫」の解説

八千草薫 やちぐさ-かおる

1931- 昭和後期-平成時代の女優。
昭和6年1月6日生まれ。映画監督・谷口千吉の妻。昭和22年宝塚歌劇団入団,娘役で活躍。26年「目下恋愛中」で映画本格デビュー,以来「宮本武蔵」,日伊合作映画「蝶々夫人」,「乱菊物語」などのヒロイン役で人気をあつめる。舞台,テレビでも活躍。平成21年「ガマの油」「ディア・ドクター」などの演技で報知映画賞助演女優賞,22年「ディア・ドクター」で毎日映画コンクール女優助演賞。27年名誉都民。大阪府出身。プール女学院中退。本名は谷口瞳。旧姓松田

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知恵蔵mini 「八千草薫」の解説

八千草薫

俳優。1931年1月6日生まれ、大阪府出身。47年に宝塚歌劇団に入団し、57年まで娘役として活躍した。51年に映画デビュー。54年制作の映画「宮本武蔵」で主人公の相手役を演じ、注目を集めた。その後も日伊合作映画「蝶々夫人」などに出演。可憐でひたむきな演技で清純派女優としての地位を確立した。77年、山田太一脚本の連続テレビドラマ「岸辺のアルバム」では、不倫をする主婦役でこれまでの清らかなイメージを覆し、話題を呼んだ。この作品でテレビ大賞主演女優賞を受賞。また、「二十四の瞳」、「細雪」、「黄昏」などの舞台作品にも数多く出演した。菊田一夫賞、第58回毎日映画コンクール田中絹代賞など数々の賞を受賞。紫綬褒章と旭日小綬章も受章している。自然保護活動にも取り組み、自然環境保全審議会委員も務めた。2019年10月24日死去。享年88。

(2019-10-31)

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