八(漢字)

普及版 字通 「八(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 2画

(旧字)
2画

[字音] ハチ・ハツ
[字訓] やつ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 指事
両分の形。左右に両分して、数の八を示した。〔説文〕二上に「別るるなり」と近似音の別によって解するが、別は骨節を解くことである。(半)はに従い、牛牲を両分する意。發(発)は(はつ)に従い、両足を開いて進発する意。みなバラバラの意をもつ語である。

[訓義]
1. やつ、はち、やたび。
2. わける、わかれる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヤツ/尺 ―ノフエ 〔字鏡集〕 ワカル・マユハラフ・ヤツ・ヒトテ

[部首]
〔説文〕に(分)、、曾、(尚)、、介、(公)、必、余など十一字、〔玉〕に十三字を属する。このうち両分の象とすべきものは・余などにすぎず、曾は(こしき)の湯気は向(まど)の上の神気の象、(すい)は獣の耳の形、介は人の前後につけた甲の形、公廷の牆壁の形である。は刀を以て両分する形、余は手術用の辛(はり)で膿漿を出す形である。

[声系]
〔説文〕に声として(はん)・(きつ)・(はい)・(穴)(けつ)・匹(ひつ)など七字を収めるが、その声はみな異なる。声をとるものは(馬八歳)・(西極の水)の二字にすぎない。

[語系]
pet同声。別biat、闢biekはいずれもひらく意があり、辟biek、劈phyek、擘pekはいずれも烈しくさく意がある。もと、みな別つときの擬声的な語である。

[熟語]
八維・八八裔・八音八隅・八風八病八卦八旗八極八股八荒八紘八際八象八政八秩・八表・八分八方
[下接語]
尺八・初八・丈八・二八・百八・臘八

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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