全人格労働(読み)ぜんじんかくろうどう

知恵蔵mini 「全人格労働」の解説

全人格労働

労働者の全人生や全人格を業務に投入する働き方のこと。産業医の阿部眞雄が2008年に著した『快適職場のつくり方-イジメ、ストレス、メンタル不全をただす』の中で提示された。バブル崩壊以降の日本では、賃金やポストの上昇といった見返りが少ない職場が増えているうえに、解雇される恐れやノルマなどにより自然と過重労働に追い込まれることが多くなっている。結果、将来に希望をもてずプレッシャーや強いストレスにさらされ、うつ病などのメンタルヘルス不調が年々増えているとされている。

(2016-4-28)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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