精選版 日本国語大辞典 「入目」の意味・読み・例文・類語
いり‐め【入目】
〘名〙
① 目が引っ込んでいること。
※名語記(1275)六「人のいりめなるをめりたりといふ」
② 賽(さい)の目で、有利な目が出ること。また、その目。
③ (形動) 気が弱く内気なこと。控えめなこと。気の沈みがちであること。また、そのさま。
※吾妻問答(1467頃)「此の道は〈略〉吉き程に、入めにもなく又さし出でても見えぬ様に」
※東寺百合文書‐ち・正長元年(1428)八月七日・廿一口方評定引付「金堂前砂代之事〈略〉此沙汰用途等入目ある之間」
いれ‐め【入目】
〘名〙
※稲の穂(1842‐幕末頃)「落札の米穀拾石に付弐分づつ懸屋へ遣す、是を入目といふ」
③ 江戸時代、綿買次問屋仲間の取引方法で、繰り綿の荷造りに際して本貫の外に若干の掛け足しをすること。
④ 江戸時代の雑税の一種。蜂須賀藩で、貢租米取り立てに際して行なった、正租の外の付加税。
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