入物・容物(読み)いれもの

精選版 日本国語大辞典 「入物・容物」の意味・読み・例文・類語

いれ‐もの【入物・容物】

〘名〙
① 物を入れる器。容器
※宇津保(970‐999頃)蔵開下「わりごども、しろがね、こがねてうじて、いれ物いとをかしくて」
※不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉中「呼鐘を鳴らして朱肉の盒(イレモノ)を取り寄せ」
② 中に入れてあるもの。なかみ。
太平記(14C後)一五「俵は中なる納物(イレモノ)を取れども取れども尽きざりける」
③ 棺の忌み詞。
④ 野菜などを混ぜた粥(かゆ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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