入滅(読み)にゅうめつ

精選版 日本国語大辞典 「入滅」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐めつ ニフ‥【入滅】

〘名〙 (「滅」は滅度人間の迷いを捨てて悟りの境地にはいること) 仏語涅槃にはいること。特に、釈迦の死をいう。また、高僧などの死にも用いる。
※廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告「一分充八講料〈略〉仍須病僧入滅之後、以其忌日、若為初若為終可之、一周忌八講必可論義

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デジタル大辞泉 「入滅」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐めつ〔ニフ‐〕【入滅】

[名](スル)滅度すなわち涅槃にはいること。釈迦しゃかの死、高僧などの死にいう。
[類語]死ぬじゃくする入寂円寂遷化せんげ大往生お陀仏辞世涅槃示寂入定帰寂

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普及版 字通 「入滅」の読み・字形・画数・意味

【入滅】にゆうめつ

死ぬ。

字通「入」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「入滅」の意味・わかりやすい解説

入滅
にゅうめつ

入寂」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の入滅の言及

【仏教】より

…釈迦はこうして45年間,教化に努めた後,80歳にしてクシナガラの地で死去した。これを入滅(般涅槃(はつねはん))という。遺骸は信者たちの手で火葬され,遺骨は信者たちに分けられ,塔(ストゥーパ,舎利塔,仏塔)にまつられた。…

※「入滅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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