入日を返す(読み)いりひをかえす

精選版 日本国語大辞典 「入日を返す」の意味・読み・例文・類語

いりひ【入日】 を 返(かえ)

(魯陽公が戦い最中日没となったとき、矛(ほこ)で入り日を招くと、入り日が再びのぼったという「淮南子‐覧冥訓」にみえる故事から) 入り日を招き返すことができるような盛んな勢力、激しい勢いなどのたとえ。
※俳諧・父の終焉日記(1801)五月八日「入日を返す勢もあらねば、只ともしびをかかげて寝㒵(ねがほ)を守るばかり也」

いる【入】 日(ひ)を返(かえ)

日を暮れさせないため、沈む日をもとへ返す。
源氏(1001‐14頃)橋姫「いる日をかへすばちこそありけれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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