にゅう‐しつ ニフ‥【入室】
〘名〙
① へやにはいること。また、へやを借りて住むこと。〔
漢書‐賈誼伝〕
②
研究室など、室と名のつく所の
一員としてはいること。また、旧日本軍隊で、
休養を要する者として
医務室にはいること。〔新時代用語辞典(1930)〕
③ (「
論語‐先進篇」の「子曰、由也升
レ堂矣、未
レ入
二於室
一也」による語)
学問、
芸術などの
奥義に達すること。
※菅家文草(900頃)二・秋夜宿弘文院「紀司馬以
二他門
一去 藤少府因
二入室
一留」 〔法言‐
吾子〕
④
仏語。師の室にはいって、道を問い、教えを受けること。また、
弟子となって
嗣法相続すること。にっしつ。
※
性霊集‐二(835頃)大唐青龍寺故三朝国師碑「則大興善寺大広智不空三蔵之入室也」 〔
祖庭事苑‐八・
雑志〕
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デジタル大辞泉
「入室」の意味・読み・例文・類語
にゅう‐しつ〔ニフ‐〕【入室】
[名](スル)
1 部屋にはいること。「かぎを開けて入室する」「入室禁止」⇔退室。
2 研究室などの一員となること。「助手として入室する」
3 《「論語」先進から》学芸の道の奥義に到達すること。
4 仏語。師の室に入り、道を問うこと。また、師から法を相続すること。にっしつ。
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普及版 字通
「入室」の読み・字形・画数・意味
【入室】にゆう(にふ)しつ
学問技芸の奥義に達する。〔論語、先進〕子曰く、由(子路)や、堂に升(のぼ)れり。未だ室に入らざるなり。字通「入」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報