克明・刻明(読み)こくめい

精選版 日本国語大辞典 「克明・刻明」の意味・読み・例文・類語

こく‐めい【克明・刻明】

〘名〙 (形動)
① 十分に明らかになること。はっきりすること。また、そのさま。
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉二「小春の顔が次第に刻明な輪廓を取って映った」 〔書経‐堯典〕
主君としての道をよく尽くすこと。また、そのさま。〔書経‐伊訓〕
③ ひとつひとつ細かく念を入れること。また、そのさま。まめやか。丹念。律義(りちぎ)。実直。まじめ。こくめん。
※落語・性和善(1891)〈三代目春風亭柳枝〉「然(さ)篤実(コクメイ)に銭丈けの大きな奴を遣(よこ)しちゃア不可(いけね)エ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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