先進(読み)せんしん

精選版 日本国語大辞典 「先進」の意味・読み・例文・類語

せん‐しん【先進】

〘名〙
① ある一つの分野で、年齢地位技量などが先に進んでいること。また、その人。先輩。⇔後進
懐風藻(751)在常陸贈倭判官留在京・序〈藤原宇合〉「理合先進、還是後夫」
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「先進(センシン)大家がものしたりし論文のみを摸範とせば」 〔論語‐先進〕
発展段階進歩の度合が他より進むこと。また、進んでいること。⇔後進
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士「苟くも文明の先進を以て任ずるものは」
③ (「論語‐先進」の「先進於礼楽野人也、後進於礼楽君子也」から) いやしい男。野人。
※懐風藻(751)従駕大神高市麻呂〉「臣是先進輩、濫陪後車賓」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「先進」の意味・読み・例文・類語

せん‐しん【先進】

発展の段階、進歩の程度が他より進んでいること。「先進技術
年齢・地位などが上であること。また、その人。先輩。⇔後進

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「先進」の読み・字形・画数・意味

【先進】せんしん

先輩。先行先任の人。上位の人。〔論語、先進〕先の禮樂に於けるや、野人なり。後の禮樂に於けるや、君子なり。如(も)し之れを用ふれば、則ち吾(われ)は先に從はん。

字通「先」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android