先祖供養(読み)せんぞくよう

世界大百科事典(旧版)内の先祖供養の言及

【祟り】より

…たとえば現代の問題としていえば,戦争の犠牲者を靖国神社にまつり,その霊を鎮めることによって国家の政治的罪悪性を免罪し,祟りの発現を回避しようとする企てが支配層によって行われたのもその一例である。また今日の新宗教運動の多くが,現在の不幸や病気の原因を先祖の霊の祟りの作用であると説明し,その祟りの消除のため先祖供養を勧めているのも,古くからの祟り信仰に基礎をおいたものということができるであろう。 以上述べてきた祟り現象の諸相は,要するに特定の人間の執念や怨念が凝りかたまって呪詛霊となり,それに感染することによって異常現象が発生するというものであるが,これはある意味でニーチェのいう〈ルサンティマン(怨恨感情)〉の発現と類似している。…

※「先祖供養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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