先棒(読み)さきぼう

精選版 日本国語大辞典 「先棒」の意味・読み・例文・類語

さき‐ぼう【先棒】

〘名〙
二人駕籠(かご)などをかつぐ際、前の方をかつぐ人。先肩(さきかた)。⇔後棒(あとぼう)
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)初「さきぼう『ぼうぐみや、旦那はかたいぜ』」
物事を先に立って行なう人。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有演説会金主をする、請願建白の先棒にもなる」
③ (「おさきぼうを担(かつ)ぐ」の形で) 人の手先となって働くこと。また、その人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「先棒」の意味・読み・例文・類語

さき‐ぼう【先棒】

他人の手先となって行動すること。また、その人。「お先棒かつぐ」→御先棒おさきぼう
駕籠かごなどを二人で担ぐとき、前のほうを担ぐこと。また、その人。先肩さきかた。⇔後棒

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