先天性第VII因子欠乏症

内科学 第10版 の解説

先天性第VII因子欠乏症(先天性凝固・線溶因子欠乏症)

(2)先天性第Ⅶ因子欠乏症
 常染色体劣性遺伝性疾患で発症頻度は240万人に1人と推定されている.本症の症状は,皮下出血鼻出血,口腔内出血,過多月経,外傷後の過剰出血が主であるが,その程度は軽度から重度まで症例間の差が大きい.なかにはまったく出血症状を認めない症例もあり,第Ⅶ因子活性と出血症状の間に明らかな相関がない.止血治療には活性型第Ⅶ因子濃縮製剤を用いる.[白幡 聡]

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android