先に立つ(読み)サキニタツ

デジタル大辞泉 「先に立つ」の意味・読み・例文・類語

さき・つ

先頭になる。物事率先して行う。「市民運動の―・って活動する」
他のことに優先して、その状態や気持ちになる。「怒りよりも悲しみが―・つ」
まっさきに必要である。「どんな時でも―・つものは金だ」
[類語]先んずる先んじる先立つ先駆ける先走る先頭を切る先行先導主導誘導率先音頭取り先駆前駆先回り抜け駆けリード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「先に立つ」の意味・読み・例文・類語

さき【先】 に 立(た)

① 物事の順序順番が他のものより前になる。また、物事を率先して行なう。先頭に立つ。さきだつ。
躬恒集(924頃)「おそきむまはあしぶちなくてあふれどもこころのみこそさきにたちけれ」
② まず初めに、その状態になる。まっさきにそうなる。
※宗于集(939頃)「わかれぢはこころもゆかずからごろもきればなみだはさきにたちつつ」
③ 他の人より早く死去する。さきだつ。
斎宮女御集(985頃か)「はかもなきよをすてはてしひとしもぞけぶりとなりてさきにたちける」
④ まず第一に、必要である。さきだつ。
落語臆病源兵衛(1897)〈三代目柳家小さん〉「何しろ一日遊ぶには先に立つのは銭だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android