精選版 日本国語大辞典 「兄人」の意味・読み・例文・類語
しょうと せうと【兄人】
〘名〙 (「背人(せひと)」の変化した語)
① 女からみて同腹の兄、または弟をいう語。
※伊勢物語(10C前)五「二条の后に忍びて参りけるを、世の聞えありければ、せうとたちのまもらせ給ひけるとぞ」
※源氏(1001‐14頃)手習「かのせうとの童(わらは)なる、率(ゐ)ておはす」
② 女からみて姉または妹をいう語。
③ 平安末期以降、男の兄弟。兄または弟をいう語。後にはもっぱら兄をさす。
※徒然草(1331頃)四五「公世の二位のせうとに、良覚僧正と聞えしは」
せ‐うと【兄人】
〘名〙 ⇒しょうと(兄人)
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