元荒町(読み)もとあらまち

日本歴史地名大系 「元荒町」の解説

元荒町
もとあらまち

[現在地名]仙台市一番町いちばんちよう一―二丁目・大町おおまち二丁目

良覚院りようがくいん丁の南、きつね小路の一筋東にある侍屋敷を中心とする町で、通町みなみ町の西裏にあたる。「仙台鹿の子」によれば、もと通町あら町のあった地で、寛永四―五年(一六二七―二八)の頃の移転という。また太夫たゆう小路とも称するとある。「残月台本荒萩」にも同名がみえ、昔は乱舞太夫が多く住居したという。安政仙府絵図では茶道・医師の屋敷がうかがえるが、乱舞はみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報