優生手術(読み)ユウセイシュジュツ

デジタル大辞泉 「優生手術」の意味・読み・例文・類語

ゆうせい‐しゅじゅつ〔イウセイ‐〕【優生手術】

生殖腺を除去することなしに、生殖を不能にする手術優生保護法に基づいて行われた。精管卵管結紮けっさつなどの方法を用いる。断種

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精選版 日本国語大辞典 「優生手術」の意味・読み・例文・類語

ゆうせい‐しゅじゅつ イウセイ‥【優生手術】

〘名〙 優生学に基づいて行なわれた、生殖を不能にさせるための手術。優生保護法では、遺伝性病気などを避けるため、生殖腺を除去しないで、生殖を不能にする手術が認められていた。
国民優生法(昭和一五年)(1940)二条本法に於て優生手術と称するは」

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世界大百科事典(旧版)内の優生手術の言及

【母体保護法】より

…実数はそれを上回るといわれる。それに対して,優生手術(1996年9月26日以降不妊手術)の実施件数は,1956年が最も多くて4万4485件,その後漸減して65年2万7022件,75年1万0100件,85年7657件,95年4185件,96年には3804件と少ない。人工妊娠中絶の理由をみると,1953年以降毎年,前記の母体の健康を著しく害するおそれのあることを理由とするものが99%を超す(95年を例にとれば99.9%)。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」