優優(読み)ユウユウ

デジタル大辞泉 「優優」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ゆう〔イウイウ〕【優優】

[ト・タル][文][形動タリ]ゆったりとしたさま。また、みやびやかなさま。
「馬は群る蠅と虻との中に―と水飲み」〈鏡花・義血侠血〉
[類語]みやびやか優雅優美みやび高雅典雅風雅優形やさがた上品ゆかしい奥ゆかしいしとやかたおやか女性的エレガントドレッシー婉麗えんれい典麗麗しい静淑優婉閑雅婉然楚楚そそ窈窕ようちょう端麗温雅物柔らか気高い気品雅趣高尚つつましいつつましやかしおらしい清雅高踏雅致﨟長ろうたけるみやびる端雅都雅やんごとない高貴

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精選版 日本国語大辞典 「優優」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ゆう イウイウ【優優】

〘形動タリ〙
① みやびやかなさま。しとやかなさま。
※玉塵抄(1563)三六「しづかにしんめりとしてかいそばうてあるはわかい女房がよめりして三日めほどのやうにやさやさしくゆうゆうとしていたやうなぞと帝のいわしむたぞ」
② ゆったりとしたさま。悠然としたさま。
懐風藻(751)侍宴山前王〉「優優沐恩者、誰不芳塵」 〔詩経‐商頌・長発〕

ゆうゆう‐イウイウ‥【優優】

〘形シク〙 すぐれてりっぱである。また、やさしくしとやかである、みやびているという意とも。
堤中納言(11C中‐13C頃)花桜をる少将「衣ぬぎかけたるやうだい〈略〉もの言ひたるも、らうたき物の、ゆうゆうしく聞ゆ」
[補注]「ゆゑゆゑし」となっている写本もある。

やさやさ‐し【優優】

〘形シク〙 はなはだ優美である。
※世俗立要集(13C前‐中か)「餠はむさむさし、ざくろはやさやさし」

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普及版 字通 「優優」の読み・字形・画数・意味

【優優】ゆうゆう(いういう)

やわらぎ楽しむ。〔詩、商頌、長発〕くこと優優 百祿是れ(あつ)まる

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