催糧警(読み)さいりょうけい

世界大百科事典(旧版)内の催糧警の言及

【抗租】より

…辛亥革命,国民革命,国民党と共産党との内戦,抗日戦争,1949年の中国革命など,20世紀の相つぐ大規模な政治闘争に際しては,農民運動がつねに激しく展開されたが,抗租はその一環として積極的に行われた。もとより,1907年前後の結成以来49年の中国革命直前まで多数の租桟を統括し,催糧警と呼ばれる武装した小作料徴収人を配備していた蘇州市の田業公会に見られるように,地主の側も,清朝,国民政府,日本軍など時の権力を後ろだてとして組織化をいっそう強めた。しかしながら抗租は不断に繰り返され,国民革命期以降には,農民をはじめとするすべての民衆の共同要求として減租(小作料削減)がかかげられるに至るなど,地主的土地所有の存立基盤をゆるがせ,中国革命の展開に大きな影響を与えた。…

※「催糧警」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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