傍臥(読み)かたわらぶし

精選版 日本国語大辞典 「傍臥」の意味・読み・例文・類語

かたわら‐ぶし かたはら‥【傍臥】

〘名〙
① 横になって臥すこと。横たわること。
※丹後守為忠百首(1134頃か)秋「吹きかへす風なかりせば、苅萱(かるかや)のかたはらぶしはなほらさらまし〈源仲正〉」
② 人や物のそばに臥すこと。添い臥し。
海人刈藻(1870)雑「蜑の屋に焚きほだれたる芥火のかたはら臥しぞ旅はわびしき」

かたわら‐ふ・す かたはら‥【傍臥】

〘自サ四〙 右側左側かを下にして臥す。横向きに寝る。横になる。横臥(おうが)する。
※石山寺本大般涅槃経平安初期点(850頃)一一「若は偃し、若は側臥(カタハラフシ)て、床蓐に着けり」
[補注]一説に「片寄りに寝る」の意とも、「物に寄り添って横になる」の意ともいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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