精選版 日本国語大辞典 「傍・旁・側・脇」の意味・読み・例文・類語
かた‐わら ‥はら【傍・旁・側・脇】
[1] 〘名〙
① 物の横側。物の脇。
② 物や人のそば近くの所。何かに近接した所。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「宮のつい並び給へば、花のかたはらのときは木のやうに見え給ふこそ」
③ そばにいる人。まわりの人。
※枕(10C終)一二〇「わがのぼるは、いとあやふくおぼえて、かたはらに寄りて、高欄おさへなどして行くものを」
※金刀比羅本平治(1220頃か)下「義朝の少(おさな)い人々の候ふを、取りいだされ失はるべしと承り、かたはらにしのびて候ひつれども」
[2] 〘副〙 ((一)⑥の転じたもの) あることをしながら、その一方では。かたがた。
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