(読み)ぎ

精選版 日本国語大辞典 「偽」の意味・読み・例文・類語

ぎ【偽】

〘名〙
本物らしく見せかけること。似せること。人為。いつわり。
※俳諧・本朝文選(1706)三・賦類・招魂賦〈支考〉「偽ある人は、このいつはりなしとよろこぶ」 〔荀子‐性悪〕
② 文と文の対象が意味上正確に対応していないこと。
③ 二値論理での真理値一つ。⇔
※哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一「若し一断定真なる時は他の断定は偽ならざるべからず」

うつわ・る うつはる【偽】

〘他ラ四〙 事実自分本心を隠して、それと違うことを言ったりしたりする。うそをいう。いつわる。
書紀(720)允恭四年九月(図書寮本訓)「是自り後、百(氏)姓(かばね)自ら定りて更に詐(ウツハル)人无し」
[語誌]→「いつわる(偽)」の語誌

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デジタル大辞泉 「偽」の意味・読み・例文・類語

にせ【偽/×贋】

《動詞「に(似)せる」の連用形から》本物に似せて作ること。本物のように見せかけること。また、そのもの。「―の手紙」「―ダイヤ
[類語]偽物にせものえせ贋物偽物ぎぶつまがい物まがいもどきまやかし似る似寄る似つく似通う通う相通ずる類するまが類似する相似する近似する酷似する肖似しょうじするあやかる似寄り瓜二つ生き写し丸写しそっくり疑似空似紛らわしいカーボンコピー

ぎ【偽〔僞〕】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]いつわる にせ
〈ギ〉本物らしく見せてだます。いつわる。にせ。「偽作偽証偽善偽造偽名虚偽真偽
〈にせ〉「偽者

ぎ【偽】

いつわり。
論理学で、ある命題が事実に一致しないこと。⇔

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「偽」の解説

論理演算によって評価される値のひとつ条件式を満たさなかったときの値。

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