偽の時雨(読み)いつわりのしぐれ

精選版 日本国語大辞典 「偽の時雨」の意味・読み・例文・類語

いつわり【偽】 の 時雨(しぐれ)

(藤原定家の歌「りのなき世なりけり神無月たが誠より時雨初(そめ)けん」(続後拾遺‐冬・四一五)に基づく井原西鶴の表現) 陰暦一〇月に降るしぐれ。初しぐれ。
浮世草子・男色大鑑(1687)二「御心うつり替りて、何事も偽の時雨ふる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

サルノコシカケ

サルノコシカケ科やその近縁のキノコの総称。日本では4科約40属300種が知られ,ブナ林に日本特産種が多い。樹木の幹につき,半円形,木質で厚く堅く,上面には同心円紋があるものが多い。下面には無数の穴があ...

サルノコシカケの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android