(読み)ぐう

精選版 日本国語大辞典 「偶」の意味・読み・例文・類語

ぐう【偶】

〘名〙
① 対(つい)の数。二で割りきれる数。偶数。丁。⇔
史記抄(1477)一八「左四右四で偶なる者は一様までぞ」 〔礼記‐郊特牲〕
仲間。たぐい。同類。また、対をなすもの。
読本近世説美少年録(1829‐32)一「夫美は醜の対、悪は善の偶なり」 〔漢書‐英布伝〕
③ つれあい。配偶
※開物新書(1869)蚕種説〈柳河春三訳〉「雌雄各其偶を求めて交合し」 〔春秋左伝‐桓公六年〕

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デジタル大辞泉 「偶」の意味・読み・例文・類語

たま【偶/適】

[名・形動]まれであること。めったにないこと。また、そのさま。「―の休み」「彼は―に来る」
[類語]まれ珍しい貴重珍重得難い貴い稀有高貴大切重要異色異彩珍貴珍稀臨時随時不時不定期折に触れて当座時には時として往往たまたまたまさか時時ときどき時折折折時たま間間折節散発間欠周期的とかく時に時にはややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えば奇跡的奇しくも期せずしてまぐれ未曽有空前絶後前代未聞不可思議

たま‐たま【偶/適/会】

[副]
時おり。時たま。たまに。「春とはいえ―寒い日がある」
偶然に。ちょうどその時。「―駅で旧友にあった」
[類語]偶然ひょっこりたまさか丁度折よく・運よく・折しも折節おりふし矢先折も折折から頃しも時しもきわ際して適時臨時随時不時不定期折に触れて当座時には時として往往時時ときどき時折折折時たま間間散発間欠周期的とかく時にたまややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えば

ぐう【偶】[漢字項目]

常用漢字] [音]グウ(慣) [訓]たまたま
人の形に似せたもの。人形。「偶像土偶木偶
二つで対をなすもの。ペアカップル。「対偶配偶匹偶ひつぐう
二で割り切れる数。「偶数
思いがけず。たまたま。「偶然偶発
[名のり]ます
難読木偶でく

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