偏性嫌気性菌

栄養・生化学辞典 「偏性嫌気性菌」の解説

偏性嫌気性菌

 絶対嫌気性菌ともいう.遊離酸素のない状況でのみ生育できる微生物.ClostridiumBacteroidesなど.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の偏性嫌気性菌の言及

【嫌気性菌】より

好気性菌の対語。酸素を嫌う程度は菌種によって異なり,遊離酸素のほとんどないところでのみ発育できる菌を偏性嫌気性菌と呼び,酸素がかなりあっても発育できる菌を通性嫌気性菌と呼ぶ。偏性嫌気性菌は,クロストリジウム,メタン細菌,硫酸塩還元細菌,大部分の光合成細菌などである。…

【細菌】より

…バクテリアともいう。細菌という場合,一般的には真正細菌類を指しているが,分裂菌類を指す場合もある。分裂菌類には,真正細菌のほか,放線菌,粘液細菌,スピロヘータなども含まれている。 細菌(真正細菌類)は,原核細胞からなる単細胞生物である。その種類は1800近くが知られている。通常,生物の分類は形態的特徴に基づいて行われるが,細菌は単細胞生物でもあり形態的特徴に乏しいので,形態的特徴とともに生理的および生化学的特徴や,各種培地での培養上の特徴にも重点がおかれて種の分類がなされている。…

※「偏性嫌気性菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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