偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(読み)エンソカワニノムモマンプクニスギズ

デジタル大辞泉 の解説

偃鼠えんそかわむも満腹まんぷくぎず

《「荘子」逍遥遊から》もぐらが川で水を飲んだとて、腹がいっぱいになればもう飲めない。人はそれぞれ定まった分に応じて安んずるのがよいというたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

えんそ【偃鼠】 河(かわ)に飲(の)むも満腹(まんぷく)に過(す)ぎず

(「荘子‐逍遙遊」の「鷦鷯巣於深林、不一枝、偃鼠飲河、不満腹」による語) モグラが川で水を飲んでも腹いっぱいより多くは飲めない。人はそれぞれその分に応じて満足するのがよいということのたとえ。〔狂歌四方あか(1787か)〕

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