偃す(読み)ノエフス

デジタル大辞泉 「偃す」の意味・読み・例文・類語

のえ‐ふ・す【×偃す】

[動サ四]《「のいふす」の音変化》
風になびく。
「草に風を加ふる時は―・さずといふ事なし」〈太平記・八〉
ひれ伏す。平伏する。付き従う。のいふす。
「我が神国あまの村雲百王護国の御守り、―・す民こそめでたけれ」〈浄・嫗山姥

のい‐ふ・す【×偃す】

[動サ四]《「のきふす」の音変化》あおむけに寝る。倒れ伏す。
「門をだにささで、やすらかに―・したれば」〈大鏡・道長上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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