信陽雑志（読み）しんようざつし

日本歴史地名大系

信陽雑志
しんようざつし

三〇巻

別称 信濃雑志 吉沢好謙（号郡山・山）著

成立 延享元年

分類 信濃史・地誌

稿本 佐久市池田信一郎

写本 内閣文庫・高遠町高遠文庫・県立長野図書館丸山文庫

解説 池田本ほかともに巻二以下巻一一までと、巻一三・巻三〇の一二巻分を欠き、残り一八巻が伝えられる。志目三〇巻は著者の構想を予記したもので、欠本一二巻分は未稿のようである。巻一は信濃に関する古文献の抽出類聚と名所歌枕、巻二以下は郡別郷名・村里・山川・土産・製造・城地・神廟・仏刹・古跡・氏族・文苑を志目に掲げるのみ。巻一二以下（一三は欠）は信濃編年史、巻二〇以下は諸城記、巻三〇の館・陣屋は欠く。古代から江戸時代初期に至る信濃編年史で、信濃史の嚆矢というべきもの。

活字本 信濃史料叢書第一巻、新編信濃史料叢書第四巻

出典　平凡社「日本歴史地名大系」