保険つなぎ(読み)ほけんつなぎ

世界大百科事典(旧版)内の保険つなぎの言及

【商品取引所】より

…商品取引所の大きな機能として適正価格の形成があげられ,その価格が各段階の指標としての役割を果たすゆえんである。また,大量取引による適正な価格形成の場である商品取引所は,その商品の生産,流通,加工などにたずさわる業者にとって保険つなぎ(ヘッジ)の機会を提供する。たとえば産地で買い付けた商品がようやく到着した時点で暴落していたら,手数料や運賃どころか買付代金さえ回収できないことにもなる。…

【信用取引】より

…このほか決済において反対売買をせずに,売り付けた株券を提供してその代金を受け取り(現渡し),また買付代金を渡して買付株券を引き取る(現引き)こともできる。また,手持株の値下がり損を防ぐために売っておくという,いわゆる保険つなぎにも利用される。このような信用取引により,いわゆる仮需給が証券市場に導入されると,実需給しか存在しない場合に比べて価格の急激な変動が防止され,公正な価格形成と株式取引の円滑化が促進される。…

【取引所】より

…公正な価格形成が取引所の機能の第1点である。次いで先物取引に関しては将来の価格までが形成される結果,生産,流通のめどが立てやすくなるほか,先行きの価格変動から身を守るためのヘッジ(保険つなぎ)の取引が可能になる。さらに一定の資格をもつ市場への直接参加者を通じて自由な競争価格形成の場に参加することにより,投資,投機の機会が一般に広がるという点がある。…

※「保険つなぎ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」