保延(読み)ほうえん

精選版 日本国語大辞典 「保延」の意味・読み・例文・類語

ほうえん【保延】

平安時代崇徳天皇の代の年号。長承四年(一一三五)四月二七日飢饉疫疾洪水により改元。保延七年(一一四一)七月一〇日に至って次の永治となる。出典は「文選」の王延寿魯霊光殿賦」の「永安寧以祉福、長与大漢而久存、実至尊之所御、保延寿而宜子孫」による。

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デジタル大辞泉 「保延」の意味・読み・例文・類語

ほうえん【保延】

平安後期、崇徳天皇の時の年号。1135年4月27日~1141年7月10日。

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日本の元号がわかる事典 「保延」の解説

ほうえん【保延】

日本の元号(年号)。平安時代の1135年から1141年まで、崇徳(すとく)天皇の代の元号。前元号は長承(ちょうしょう)。次元号は永治(えいじ)。1135年(長承4)4月27日改元。飢饉、疾疫、洪水などの凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『文選(もんぜん)』を出典とする命名。保延年間は、鳥羽(とば)上皇による院政が行われていた。1135年(保延1)、平忠盛(ただもり)の海賊追討の功により、忠盛の長男である平清盛(きよもり)が従四位下に叙せられた。これにより平氏台頭が始まる。1140年(保延6)には、北面の武士として鳥羽上皇に仕えていた佐藤義清(のりきよ)が出家し、西行(さいぎょう)と名乗った。

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