俊尊(読み)しゅんそん

世界大百科事典(旧版)内の俊尊の言及

【当山派】より

…また元禄期になると,在地修験を支配するため新たな役職を地方に設けたり,袈裟筋を吟味することもあった。99年(元禄12)には江戸戒定慧院俊尊を直袈裟に転じ,大和の鳥栖鳳閣寺の住職を仰せつけ,衣体および座席などを正大先達なみとした。これにより江戸鳳閣寺を諸国総袈裟頭とし,その下知をもって当山方修験の差配,修験道の諸法式,公事の沙汰まで行わせるなど,法頭の立場で一派管轄の強化をはかった。…

【鳳閣寺】より

…役行者(えんのぎようじや)が草創し,895年(寛平7)聖宝(しようぼう)(理源大師)が毒蛇を退治して大峰入峰を再興し,900年(昌泰3)峰授の秘密灌頂(かんぢよう)(恵印(えいん)灌頂)をここで行い,その後弟子貞崇に付属したと伝える。1699年(元禄12),江戸戒定慧院俊尊は,三宝院門主高賢の命を受けて当寺の住職となり,当山修験諸国総袈裟頭を務めた。本尊は聖宝の自作とされる如意輪観音像で,寺宝に聖宝所持という法螺(ほら)貝,大蛇頭骨,宇多天皇下賜の衣片などがある。…

※「俊尊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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