価値法則(読み)カチホウソク(英語表記)Wertgesetz ドイツ語

デジタル大辞泉 「価値法則」の意味・読み・例文・類語

かち‐ほうそく〔‐ハフソク〕【価値法則】

マルクス経済学で、商品価値は、その生産のために社会的に必要な労働時間によって決定されるとするもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「価値法則」の意味・読み・例文・類語

かち‐ほうそく ‥ハフソク【価値法則】

〘名〙 商品生産社会において商品の価値を決定する経済法則

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「価値法則」の意味・わかりやすい解説

価値法則
かちほうそく
Wertgesetz ドイツ語

商品の価値は、それを生産するのに社会的に必要な労働時間によって規定されるという法則をいう。これは商品生産社会のもっとも基本的な法則であって、この法則が商品交換を規制すると同時に、商品生産を規制する。すなわち、いかなる社会においても必要な、人間欲望に対応しての社会的総労働の各生産部門への配分を規制する。この法則はあらゆる変動を通して長期的、平均的に貫徹する。

[二瓶 敏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android