侍(漢字)

普及版 字通 「侍(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音]
[字訓] はべる・つかえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は寺(じ)。寺に侍の意がある。〔説文〕八上に「承くるなり」とあり、尊長の人に仕えて、その意を承けることをいう。金文には「大室に(じ)す」のようにを用い、神に侍する意。〔論語、先進〕「閔子(びんし)(孔子の弟子)側に侍す」、〔礼記、曲礼上〕「先生に侍坐す」のように近侍すること。侍講・侍従のように、宮中の諸職に用いることが多い。

[訓義]
1. はべる、さぶろう。
2. つかえる、したがう。
3. ちかづく、世話する。
4. 国語で、さむらい。

[古辞書の訓]
名義抄〕侍 ハムベリ・サブラフ・ツカウマツル・チカシ・ツカフ・ノゾム・シタガフ 〔字鏡集〕侍 ノゾム・ツカフ・ハムベリ・チカシ・シタガフ・サブラフ・ヤシナフ・ウケタマハル・ツカフマツル

[語系]
侍・寺・俟ziは同声。みな侍して俟(ま)つ意の字。持・diも声近く、ある状態を持続することをいう。

[熟語]
侍医・侍飲・侍衛・侍宴・侍燕・侍姫・侍御・侍候・侍講・侍坐・侍史・侍使侍祀侍祠・侍児侍者・侍従・侍宿侍女侍妾・侍食侍臣・侍親・侍人・侍生・侍中・侍直・侍弟・侍童・侍読侍婢侍奉・侍夜・侍養・侍立侍郎
[下接語]
歓侍・久侍・給侍・拱侍・近侍・禁侍・侍・坐侍・粛侍・尚侍・掌侍・常侍・臣侍・随侍趨侍・接侍・直侍・典侍・内侍・入侍・陪侍嬪侍扶侍・伏侍・奉侍・夜侍・侍・立侍

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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