使(漢字)

普及版 字通 「使(漢字)」の読み・字形・画数・意味

使
常用漢字 8画

(旧字)
8画

[字音]
[字訓] つかい・つかう

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は(史)(し)。(吏)・(事)はもと同形。〔説文〕八上に「伶なり」とあり、使令の意。金文では使役の意に用い、「令~~」(~をして~せしむ)という形式を「~~事~」という形式でしるす。事は遠く外に使して史(祭の名)を行うことで、事(まつり)の使者を意味する字であった。

[訓義]
1. つかい、使する、祭の使者。
2. つかう、つかわす、命ずる。
3. させる、しむ、せしむ。使役の助動詞
4. 召使い
5. もし、仮設。

[古辞書の訓]
名義抄 シム・セシム・タトヒ・ツカヒ・ツカフ・シタガフ・ヤル・ツカサドル・タテマツル/大 オホイウ(オ)モ/副 スクナイオモ/假 タトヒ/ タテマタス

[語系]
shiは同声。事dzhiは、祭の申文を捧げる形であるの上部に偃游(えんゆう)(旗飾り)をつけた形で、の声義を承ける。仕dzhiも事と同声で、事仕の意がある。は内祭、事は外祭に使すること、それに奉仕することが王事であり、そのような祭政一致の形態が古代王朝の実体であった。

[熟語]
使院・使役・使駅・使・使介・使客・使官・使館・使気・使君・使指・使嘴・使事・使者・使酒・使主・使女使臣・使人・使星使節使嗾・使長・使丁・使典・使転・使費使符・使副使聘・使命・使訳・使用使吏・使料・使令使伶
[下接語]
頤使・役使・遠使・仮使・雁使・器使・急使・向使・駆使・軍使・公使行使・国使・指使・主使・縦使・上使・制使・大使・中使・勅使・天使・特使・徳使・任使副使・聘使・密使目使・力使・労使

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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