普及版 字通 「佩(漢字)」の読み・字形・画数・意味
佩
8画
(異体字)珮
10画
[字訓] おびる・つける
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
人+(はい)。は帯から巾を垂れている形。〔説文〕八上に「大帶に佩するなり。人・(はん)・巾(きん)に從ふ。佩には必ず巾り。故に巾に從ふ。巾、之れをと謂ふ」(段注本)とみえる。(飾)は拭の意。金文の〔頌壺(しようこ)〕に「(人名)、拜して首(けいしゆ)し、命册(めいさく)を受け、佩びて以て出づ」とあり、策命を受けるとき、その命書を大帯に佩びて退出した。玉には魂振りとしての呪能があるとされ、腰に玉佩を用いた。玉佩を珮という。すべて身に著けることを佩という。
[訓義]
1. おびる、巾をおびる。
2. 玉をおびる、佩玉。
3. 身につける、めぐらす。
4. 心にとどめる、深く留意する。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕佩 太知於布(たちおぶ) 〔名義抄〕佩 オビタリ・オハシム・ハク・カツグ・オヘリ・オフ・オホフ・オムモノ
[熟語]
佩幃▶・佩慰▶・佩印▶・佩珂▶・佩亀▶・佩玖▶・佩魚▶・佩玉▶・佩巾▶・佩▶・佩瓊▶・佩剣▶・佩香▶・佩悃▶・佩紫▶・佩綬▶・佩章▶・佩▶・佩飾▶・佩声▶・佩帯▶・佩刀▶・佩▶・佩筆▶・佩伏▶・佩服▶・佩▶・佩蘭▶
[下接語]
纓佩・冠佩・感佩・環佩・魚佩・玉佩・佩・結佩・剣佩・香佩・雑佩・紫佩・珠佩・垂佩・青佩・服佩・佩・宝佩・鳴佩・腰佩・聯佩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報