作業計画(読み)さぎょうけいかく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「作業計画」の意味・わかりやすい解説

作業計画
さぎょうけいかく

企業が生産計画の一部として作成する計画で、個々の作業者あるいは機械に対し、具体的に作業の内容、開始時間、終了時間等を決定・指示するための計画をいう。生産計画は、製品計画(なに)と生産量計画(どのくらい)から始まり、次にそれらを生産するのに必要な手順工程が技術的に検討され、手順計画(どのようにして)が作成される。手順計画では、作業内容、所要時間、機械、設備工具原材料が決定される。最後に、納期もしくは販売(出荷)計画を考慮しながら、各工程を構成する作業が特定の時期(暦日時)の特定の時間帯(作業時間)に遂行されるよう、作業内容と作業主体(作業者もしくは機械)とを結び付けることが行われる。この最後のものが作業計画(だれが、いつ)である。作業計画作成のための不可欠の手段として、作業者別・機械別の余力表(余裕のある日時を示す)もしくは負荷表(作業を抱えている日時を示す)が用いられる。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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