作動記憶(読み)さどうきおく

世界大百科事典(旧版)内の作動記憶の言及

【記憶】より

…しかし近年の情報処理理論などの発展により,貯蔵に重きをおいた従来の静態的な記憶モデルは処理を中心とした動態的な記憶モデルへの脱皮を果たしつつある。とくに,記憶を短期間だけ保持しておく役割をもつ“短期記憶”の領域においては,積極的に情報処理に携わる機能をもつ作動記憶working memoryという概念の登場によってその理論の変更を迫られつつある。これにともない,記銘すべき情報を繰り返し唱えることで短期貯蔵庫から長期貯蔵庫への移行を促す役割をもっていた“リハーサル”の概念もしだいに変わりつつある。…

※「作動記憶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」