作上(読み)つくりあげる

精選版 日本国語大辞典 「作上」の意味・読み・例文・類語

つくり‐あ・げる【作上】

〘他ガ下一〙 つくりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 更に上に高くつくる。高くつくっていく。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)三「復道楼閣の上に又作りあくるぞ」
② すっかりつくる。つくり終える。完成させる。
※俳諧・末若葉(1697)上「見事草履でつたはるる雨 榎からつくり上たる太鼓幕〈一十竹〉」
※それから(1909)〈夏目漱石〉八「父と兄の財産が、彼等脳力と手腕丈で〈略〉作り上げられたとは肯(うけが)はなかった」
実際にはないことをあるかのように見せかける。でっちあげる。
明暗(1916)〈夏目漱石〉六六「容易に津田といふ理想的な全体を造(ツク)り上(ア)げた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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