余市川(読み)よいちがわ

日本歴史地名大系 「余市川」の解説

余市川
よいちがわ

後志支庁の北東部を流れて余市湾に注ぐ。二級河川。近世よりみえ、ヨエチベツ(板本「西蝦夷日誌」)などと記される。流路延長五〇・二キロ(うち指定区間四二キロ)流域面積四五五・一平方キロ(山地四一一・八平方キロ、平地四三・三平方キロ)。余市郡赤井川あかいがわ村東部の余市岳・朝里あさり岳を水源とし、小樽川・白井しらい川・赤井川などを合せながら西流、同郡仁木にき町では大きく流路を北に転じ、然別しかりべつ川・川などを合流、やや北東に流れを変え、後志種しりべしたね川・フレイト川などを合せ、余市町大川おおかわ町市街の西で海に入る。「蝦夷日誌」(二編)にヨイチ川とみえ、「川巾三十間(中略)昔しは此処にも会所有て、此川の鮭の運上を上しよしなれども、今は皆一手となりし也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報