精選版 日本国語大辞典 「何等」の意味・読み・例文・類語
なん‐ら【何等】
〘副〙 (「なにら(何等)」の変化した語)
① 不明なもの、不明なことをさしていう。なに。「なんらの」の形で用いられることが多い。
※後二条師通記‐永保三年(1083)正月二四日「人々候、何等事、大饗間問給、人々令レ申者也」
② 「なんらの…」の形で、下にくることばや表現を強めるのに用いる。なんという。
③ (「なんらの…」という体言相当の句が、下に打消や疑問の表現を伴って) なにほどの、どのような、の意で用いる。
④ (下に打消の表現を伴って) 強い否定の気持を表わす。なにも。すこしも。
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