何しろ(読み)なにしろ

精選版 日本国語大辞典 「何しろ」の意味・読み・例文・類語

なに‐しろ【何しろ】

〘副〙 (代名詞「なに」に動詞「する」の命令形「しろ」がついてできたもの) 他のことはさておいて、一つ判断主張を、強める気持を表わす。なんにしても。ともかく。いずれにせよ。なにせ。
塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一「何しろ一杯つけな」

なん‐しろ【何しろ】

〘副〙 「なにしろ(何━)」の変化した語。
※落語・樟脳玉(1890)〈二代目古今亭今輔〉「何(ど)うも何(ナン)しろ気の付かない事を仕ましたよ」

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デジタル大辞泉 「何しろ」の意味・読み・例文・類語

なに‐しろ【何しろ】

[副]《代名詞「なに」+動詞「する」の命令形「しろ」から》どんな事実事情があっても、という気持ちを表す。なんにせよ。とにかく。「何しろ今日中に終わらせなければ」「何しろこの大雪では出かけられない」
とにかく[用法]
[類語]とにかく何せ何分なにぶん何分にもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ畢竟ひっきょう結局矢張り所詮しょせんどの道何れにしても結句ついとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはや遅かれ早かれ善かれ悪しかれ

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